カーボンニュートラルでブルーカーボンが注目されるわけ

大気中のCO2の排出量と吸収量を等しくして、排出を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現は全世界が目指す課題です。これに向けてブルーカーボン生態系の高いCO2吸収能力が注目を集めています。このブルーカーボンのメリットと課題もご紹介します。 環境省が2050年までにカーボンニュートラルを実現するために策定した戦略についてもご紹介します。 カーボンニュートラルの実現とブルーカーボン カーボンニュート […]

地球温暖化対策で注目を浴びるブルーカーボンとは

地球温暖化対策として世界各国が大気中のCO2排出削減に取り組む中で、ブルーカーボンの高いCO2吸収能力に大きな期待がかけられています。 ブルーカーボンのメリットはCO2の吸収量が大きく、長期間炭素を貯留して再放出しないこと、CO2の吸収と貯留を自然作用として行うことです。 地球温暖化対策にブルーカーボンを活用する取り組みは、国土交通省、福岡市や静岡市、日本製鉄などで行われています。 地球温暖化対策 […]

カーボンリサイクルの注目の担い手!ブルーカーボン

地球温暖化の主犯格、大気中のCO2削減を目指して、CO2を回収して再利用する「カーボンリサイクル」という取り組みが進められています。カーボンリサイクルはCO2を回収して貯留するCCSと回収して再利用するCCUに大別されます。 CCSの主役を務めるのは海底に貯留された炭素「ブルーカーボン」です。これはブルーカーボン生態系と呼ばれる海洋植物が大気中のCO2を吸収して作った有機炭素化合物です。 CCUで […]

ブルーカーボンとグリーンカーボンの比較、多角的な視点から検証します。

陸上生物の作用により隔離・貯留される炭素のことをグリーンカーボン、海洋生物の作用により隔離・貯留される炭素のことをブルーカーボンと呼びます。かつてはグリーンカーボンとブルーカーボンを区別せず、両者ともグリーンカーボンと呼んでいました。二酸化炭素吸収源としての海洋のポテンシャルに期待が高まるにつれ、両者を区別する必要性が生じ、2009年の国連環境計画(UNEP)において、「ブルーカーボン」という言葉 […]

カーボンオフセットにおけるブルーカーボンの活用

カーボンオフセットとは、あるところで排出された温室効果ガスを、別のところで埋め合わせすることです。 たとえば、ある事業が製品の製造過程で温室効果ガスを排出します。そこで、別のところで、植物を植えるなどして、炭素吸収源を増やします。すると、大気中の炭素が植物により吸収・貯蔵され、大気中の温室効果ガスが減ります。そうすることで、排出した温室効果ガスを埋め合わせ、相殺したと考えます。このように、排出した […]

ブルーカーボンとビジネスをつなぐ合理性とは

ブルーカーボン保全とビジネスは、持続可能な社会を確立するために不可欠な関係にあります。 パリ協定採択以降、ESG投資やCDPをはじめ、企業の気候変動対策を促す数々の国際的イニシアティブが台頭する中、温室効果ガス削減に向けた貢献度が、企業価値の重要な評価基準となってきています。日本国内においても、2018年に気候変動対策に取り組む企業や団体のネットワークである「気候変動イニシアティブ」が発足し、現在 […]

ブルーカーボン生態系が抱える課題点とその解決に向けて

ブルーカーボン生態系とは 2009年の国連環境計画・年次報告書で登場して以降、海洋生態系に取り込まれる温室効果ガスとしての二酸化炭素(CO2)はブルーカーボンと呼ばれ、世界的な注目を集めています[1]。 特に炭素の隔離能力が高いとされる海草場(Seegrass)や湿地・干潟(Tidal marsh)、マングローブ林がブルーカーボンを吸収する主要な海洋生態系として考えられています。 これらの海洋生態 […]

藻場再生によるブルーカーボン生態系再生プロジェクトとコベネフィット

ブルーカーボン生態系を活用した大気中の二酸化炭素削減対策のひとつに、ブルーカーボン生態系の回復・再生があります。ブルーカーボン生態系再生プロジェクトのひとつとして、藻場再生があります。 これまで多くの藻場が開発等により失われた結果、二酸化炭素吸収源が失われただけでなく、貯留されていたブルーカーボンが破壊され、大気中に炭素が排出したと考えられています。そこで、現在海洋に存在している藻場の破壊を防ぎ保 […]